3Dペンは、プラスチック(PLAやABSなど)を使ったグルーガン(ホットメルトガン)みたいなもので、細い線状のプラスチックを吸い込み、先端から加熱されたプラスチックが生クリームみたいに出てきます。
固まるのも早く、固まった後は粘りのある硬いプラスチックになるので、欠けたプラスチックパーツの補修などに使っています。
思った以上に活躍するので、予備に2台目を買ったら「Err」の表示で動かず、初期不良にあたってしまいました。
返品交換するのが面倒だったので、とりあえず分解して確認したところ、温度センサー(サーミスタ|温度抵抗)が断線していたのが原因で、つないだら正常に動作したのでメモに記載しておきます。
左右に爪があるのでマイナスドライバーなどで押して先端を抜きます。
両方の爪を同時に押してやる必要がありますが、片方の爪をおして隙間があいたら、ドライバーなどを差し込んでおいて反対側も押すみたいにすると良かったです。
下のように先端が抜けます。
ここにヒーターと温度センサーが入っています。
本体とは4本のピンで接続されており、「外側の端2本がヒーター」で、「中央の2本は温度センサー」です。
ヒーターはテスターで確認すると導通があり、0.2Ωくらいの表示でした。
中央の2本は温度センサーですが、サーミスタという温度によって抵抗値が変化するパーツで、室温30℃で「70~72Ω」くらいでした。
サーミスタへの線は正常だと以下のようになっていますが、
不具合のあった3Dペンは以下の赤丸の箇所で断線していました。
あまりに少ししか出てないので、カッターナイフで切り開きます。
下の線の先端にあるのがサーミスタで、テスターの抵抗モードにして温めたり冷やしたりすると抵抗値が変化するのがわかります。
適当なケーブルの中身の芯線をとりだし、切れた箇所に橋渡しします。
カッターで切ってしまったのですが、断熱できる素材が無かったので、耐熱のカプトンテープでグルグル巻きにしておきました。
4つ並んでる穴が先端パーツとの接続部で、中央にある穴からはフィラメント(プラスチックの線)が出てきます。
先端の黒いパーツはハメ込むと外すのが大変なので、とりあえず付けず、むき出しで装着してテストします。
電源を接続すると、「Err」だった表示が「PLA」と、使用素材の選択モードになっているので直ったみたいですね!
温度も190℃まで上昇して停止、実際の使用もOKでした。
直るかどうか不明なまま、勢いで分解してしまったので「返品交換した方が良かったかも」と、少し後悔しながら作業してたので、直ってホッとしました。
おしまいです。
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