ガストーチの修理(新富士バーナー スポットフレーム プロ RZ-511CR)

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小型トーチの「新富士バーナー スポットフレーム プロ RZ-511CR」が全く点火しなくなってしまったので分解清掃して直す記事です。

ターボライターと、ボンベに直接接続するガストーチの中間くらいの製品で、炎もターボライターより強力で、ガストーチより弱いという感じです。

とりあえず簡単ですが分解清掃の説明をしていきます。

側面のシルバーのネジ6本と、底面の黒いネジ2本を外すと黒い殻がパカッと外れます。
下部のガス注入口が入り込んでるので、上部から抜くと良いです。

下の赤丸で囲ったパーツが、その下のボンベに刺さってるので、ラジオペンチなどで上に抜きます(ゴムホースがある方向に)

こんな感じに抜けます。

この先が火口まで続いていますが、今回は分解を最小限にするためにここからエアーを吹き付けて内部を掃除します。

こんな感じで、エアーダスターとかコンプレッサーのエアーで吹き飛ばします。

ネジとか、底面のOリングとか吹き飛んでなくさないよう、片付けておくのを忘れずに。

内部を吹き飛ばし掃除したら、下のように元に戻しますが、結構抜けやすいパーツなので、装着する前に赤いパーツの内側と、刺さる凸部分をパーツクリーナーなどをつけた綿棒で掃除しておくと良いです。

黒いカバーを装着後は、下の写真で飛び出ている「黒いゴムホース」がカバーで押さえられ、それにより赤いパーツも押さえられるので抜けませんが、半分解状態でトリガーを引くと、赤いパーツが上にズレてガスがここから漏れるので注意します。

エアーで掃除したら元通りに組み付けて完成です。
トリガー部分は中にスプリングがあるのと、下部のOリングも装着忘れしやすいので注意します。

掃除後は、全く点火しなかったものが、安定して動作するようになりました。
少し火が小さいような気がするのは掃除がまだ足りなかったか、寒くて弱いのか、どちらかわかりません。

炎は安定して出るようになりましたが、やっぱりガス量を最大にしても炎が小さい気がするので、もう少し掃除しました。

前回はコンプレッサーのエアーで吹きましたが、今回は「パーツクリーナー」を使って吹き飛ばし&残留物除去をしました。
ホームセンターなどで650ml入りのパーツクリーナーが200円前後で売っており、下はホームセンターのカインズブランドです。

強力に脱脂できて速乾なので、軽い油汚れにはティッシュにパーツクリーナーを吹いて拭き取ると残留物も無くキレイに取れてサラサラになります。
シールはがし後のネバネバも除去できるなど色々使えます(プラスチックは溶ける可能性があるので注意)

ゴムホースとかパッキンがあるので本当は良くないと思いますが、石油系の溶剤&噴射力でガス経路がキレイになります。

説明にも「ゴム・プラスチック部品および塗装面に使用する場合は、変色等の恐れがあるので、事前に十分確認の上使用してください」とありますが、小さい綿棒につけてこすってみたところ、大丈夫そうなのでこれで洗浄します。

ガス量の調整レバーももう少し「プラス側」になりガスが増えるよう調整してみましたが、プラスにしてもマイナスにしても炎サイズが変わらなくなってしまったので戻しました。
出荷の時点でベストな状態に調整してあるみたいですね。

炎の出口の反対側は、大きなマイナスのネジになっているので外します。
この部分は組み立て後も、ゴムキャップで塞いであるだけなので、ここだけ外して洗浄できます。

この中は、下から来たガスが前方へ行くための経路なのと、穴も小さいので掃除します。

大きなマイナスネジのパーツは側面に2箇所、中央に1箇所に「穴」があるので、これもパーツクリーナーで穴の中を吹き飛ばして洗浄します。

下の中央の穴からパーツクリーナーを吹くと左右に吹き出してきます。

まだ1つ中にパーツがあるので外します。

ハマってるだけなので、ピンセットなどで抜きます。

下のようなパーツが出てきますが、これは穴が無いのでティッシュで包んでパーツクリーナーを吹いて洗浄しときます。

組み付けるときは、黒いゴムがついてる方が手前(ネジ側)です。

ここまで外すと裏から火口まで貫通して見える状態になります。

ここも裏からパーツクリーナーを吹いて洗浄します。

組み立てて動作確認してみると、明らかに前回より炎が大きくなりました!

新品のときはこれくらいでしたが、徐々に劣化していくので慣れてしまい、炎が小さくなったのに気づかなかったみたいです。

凄いパワフルになりました!

炎もとてもキレイです。

前回と炎の状態を比較してみます。

炎のサイズも2倍くらいになり、ガスの出る音もゴーーーッ!とパワフルになりました!

ガストーチやターボライターなどもそうですが、ガス経路の細いものは使用頻度が高かったり、粗悪なガスなどを使うと経路が詰まり、炎が弱くなったり、全く点火しなくなったりします。

ボンベに直接ねじ込むタイプ(新富士バーナーだとパワートーチ)は経路が広めなものの、長年使っていると詰まる事がありますが、そういったタイプなら分解しなくても、ボンベにねじ込む底面からエアーダスターを吹くだけで直ったりします。

火口(火の出る穴)あたりの詰まりなら、火口から細いピンを入れて掃除できるものもありますが、火口の後部がチューブになっている機種もあるので、一応分解して確認した方が良いです。

順番を忘れてしまった写真は参考用に、下に適当に貼り付けておきます。

特にトリガーの部分はバネ含めて3つのパーツになっており、最初バラけてしまって少し困りました。

おしまいです。

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