トイレ換気扇遅れスイッチの故障と修理(コスモシリーズ ワイド21)

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トイレのスイッチなのですが、ON/OFFすると照明は連動して点灯・消灯しますが、換気扇がその後も数分回って自動で切れるというスイッチです。
標準だとスイッチをオフにしても3分くらい換気扇が回ってるので匂いは結構緩和されますね。

今回故障したのは下のPanasonicのコスモシリーズ ワイド21というシリーズの「WTC 5383W」というものです。

パネルを外すとOFFの後にどれだけ遅れて換気扇を回すか調整できるダイヤルがあり、デフォルトだと約3分に設定されていますが、自由に調整できます。

故障の初期はスイッチを押して消したつもりなのに点灯してる事がたまにあり、戻りが悪かったりしたり、そして押しても消えない症状が明確に出てきて、大型ボタンの違う場所を押すと消える事があるみたいな症状になりました。

そして最終的には押しても全く反応しないという状態に。
トグルスイッチ(押すとON/OFFでどっちがONとかじゃない)のタイプなので、電灯がついたまま切れないっていうパターンもありますが、今回はONができない状態で固定して壊れました。

家族が不便なのですぐ買って交換しましたが、通常の片切りスイッチが1個250円くらいのところ、このような特殊なスイッチなので4000円もします。

もったいないので壊れたスイッチは修理して予備として保管しようかなと思います。

黒線が共通の電源、白が照明(即座にON/OFF)、赤がファン(遅れ)という感じで3本接続されてます。

結線作業は電気工事士の資格が必要なのでご注意ください。

とりあえずパネルを外し、

精密ドライバーのマイナスの細いのとか、ピンセットとか細くて頑丈なものならOKなので、隙間に入れてこじります。

こんな感じで外れてきます。

バネが折れちゃってますね。

中央の黒い十字みたいなのがスイッチですが、裏の差し込みコネクタの「0と1」と「0と2」にそれぞれテスターを当て、スイッチをON/OFFしてみたところ正常に導通があったので故障箇所はバネだけみたいです。

同じ形のバネが必要ですが、部品取りにするのは同じパナソニックのコスモシリーズワイド21 埋込スイッチBの「WT5001」というもので、シンプルな片切スイッチなので1個200円くらいで売ってます。

無かったら同じコスモシリーズワイド21の別のスイッチでも(3路スイッチなどでも)バネ自体は同じなのでOKです。

部品取り用のスイッチも隙間からこじって外します。

外れました。

ちなみにこのプラスチックパーツの見た目は表側は全く同じように見えるので、そのまま装着できそうな感じですが(この時点で左右の出っ張りの位置が違います)、

裏を見ると結構形状が違うので、そのまま装着はできません。

下の画像だと左の青いのが「片切のWT5001」で、中央が今回故障した「トイレ用のWTC5383W」、右は「三路スイッチのWT5002」です。

バネやその下にあるパーツなどは全く同じですが、両端にある爪あたりの箇所の形状が違います。

という事で、バネもマイナスの精密ドライバーでこじって外します。

左の青いボタンに残ってるパーツも向きがあるので移植する際には注意してください。

プラスチック側のパーツの向きなどに注意し、

こんな感じで移植します。

スイッチ本体にはそのまま真っ直ぐ押し込めばハマります。

表の大型のボタンも装着して導通のテストを最後にしておきます。

裏側はこんな感じです。

「左側の0」が共通の電源、「右側の1」が照明(OFFするとすぐ切れる)、「右の2」にはFANとかいてありますが換気扇で設定時間まで遅れて動作するラインです。

テスターを導通確認モード(もしくは抵抗モード)にし、下の例だと赤線はそのままで「0と1」「0と2」をチェックします。
抜け止めになってますが左右の長細い穴にマイナスドライバーを押し込みながら抜くと抜けます。

スイッチを押してみて「OL」というオーバーリミット表示なら「抵抗MAX=接続されてない」のでOFF

再度押してみて下の例のように0.03Ωなど「0Ωに近ければON」の状態です。

何度か操作してみてON/OFFがスムーズに行けば修理完了です。

お疲れ様でした!

このバネは使用頻度が高いトイレなどでは壊れやすいので予備の部品取りスイッチを保管しておくと良いと思います。
特にこのワイドタイプは形状とスイッチの操作性の良さから、酔っぱらいがパーン!と叩いてON/OFFしたりするので劣化が早いのかと思います。

同シリーズでも新製品や改良製品が出た場合に内部パーツの互換性まで保証されてないので、バラして互換性を確認したうえで予備パーツとして保管するのがいいと思います。

2024/09時点で購入できた本体スイッチ側の「WTC 5383W」と、部品取りに使った「片切スイッチのWT5001」はバネと内部の小さいパーツの両方とも互換性がありました。
こうやって移植できると3800円も安く済むので、めちゃんこコスパ良いですよね!
4000円かかるところが200円で済みます。

という事で、読んでくださってありがとうございます。
おしまいです。

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