壁に直接固定するタイプの懸垂バーを設置したのですが、固定ネジの下穴サイズで迷ったのでメモしておきます。
設置した懸垂バーは以下のもので、海外製品のため国内では割高で12,000円ほどしますが、Amazon.comでは本体が42.99ドル、送料が22.60ドル、税込みの総額が日本円で7,467円でした。
差額が4500円ほどありますが、国内販売のものであれば返品交換などトラブル時にもすぐ対応してくれますが、海外だとどうなるのか心配なので、安心か価格かで結構迷いますね。
同梱されているボルトやナットは以下のものです。
先端が尖っている「タッピングネジ」が壁固定用のもので、ノギスでの実測で外径7.9mm(山の高い部分)、ネジが切ってない六角頭の付近も外径7.9mm、谷の部分が約5.5mmくらいです。
付属の説明書を見ると、以下のように記載してあり、抜粋すると「サポートブラケット用に 5/16 インチのビットで 3 インチの長さにドリルで事前に穴を開けます」とあります。
しかし、「5/16インチ」はミリにすると「約7.94mm」となり、ノギスで計測したネジ外径の「7.9mm」より下穴が大きい状態になるため、説明通りに下穴をあけるとスカスカでネジが効きません。
コンクリートプラグ用の説明かとも思いましたが、それだと逆に直径7.9mmのネジの下穴としては小さすぎるので単純に説明が間違ってるのだと思います。
今回設置するのは、和室の長押(障子の上の柱)で、そこそこの硬さの木材です。
下穴は一般的に「ネジの谷と同じサイズ」か「外径の70%のサイズ」が良いとされていますが、穴をあける木材によって異なり、硬い木の場合は75~80%(大きめ)、柔らかい木の場合は20%~50%(小さめ)くらいのサイズにします。
下穴が小さいほどネジがガッチリ固定されますが、小さすぎると割れが生じて逆に弱くなってしまうため、素材が違うと悩みます。
Amazon.comのレビューを見ると、ねじ込み時に「ボルトが折れた」という書き込みがいくつかあったのと、ミリのドリルビットしか持っていなかったので、下穴は6mm(ネジ外径に対して約76%)にしました。
ラチェットレンチで締め込みましたが、外径の約76%の下穴でも結構な抵抗があったので下穴サイズの選択は正解だったみたいです。
ネジ頭側の1/4はネジが切られておらず、ネジ外径と同じく7.9mmあるため、ラチェットレンチを使っても最後はかなり強く締め付ける必要があり、予めレビューを読んでいたので折れるか心配になりましたが大丈夫でした。
下穴が大きすぎると、この負荷に耐えられず中がえぐれてしまい、空転してしまいます。
もしこうなったら、中に詰め物をして締め込むか、ワンサイズ太いボルトに交換すれば大丈夫です。
あと、もし折れてしまった場合は、先端が飛び出ている場合はペンチやプライヤーなどで回して外せますが、完全に埋もれてしまっている場合は「ボルト抜き」ツールを使えば何とかなります。
ボルト抜きは逆ネジ(逆タップ)になっており、埋もれたネジにドリルで穴をあけ、これを挿入して左に回すとボルト抜きが埋もれたネジに食い込みつつ、ボルトが抜けてくるというものです。
小さい径のボルトなら電動ドライバーで回してもいいですが、大きな径の場合はボルト抜きの逆タップが折れる場合があるため、タップ用のハンドルなどで慎重に回した方が良いです。
コースレッドなど小径の木ネジ用は以下のようなツールで抜けます。
これは埋もれたネジに「穴あけポンチ」のようなものを叩き込み、同様に左回転すると抜けてきます。
便利なツールですが、どちらも何度か使っていると駄目になるので、できるだけ折れるのは避けたいです。
出来上がりはこんな感じです。
グリップ部は安っぽいスポンジが巻いてあり、何度もやってるとボロボロになってくるため、予めテニスラケット用のグリップテープを適当に巻きつけておきました。
テニス用のグリップテープは固いツルツルしたものから、しっとりしてグリップが良く効くウェットタイプまで色々なバリエーションがあるので、ダンベルなど筋トレ器具のグリップ部に巻くと良い感じになります。
最後にボルトやナットなどがシルバー(亜鉛メッキ?)で目立つので、車のボディやバンパー用のタッチアップペンで塗っておきました。
錆止めにもなるような気がします。
ネジが目立たなくなり、落ち着いた感じになったので満足です。
当初はドア枠の内側で突っ張る以下のような懸垂バーを使っており、穴あけ不要で手軽に装着できるので気に入っていました。
ただ、バーを回転して伸縮させるため、何度もやってると自然と緩んできて懸垂時に外れそうで不安なのと、しっかり固定させるためにグイグイ突っ張ると、ドア枠に丸い凹み傷が出来てしまうのが難点でした。
一般的な洋室だと、ほとんどの箇所で壁内はスカスカで固定できないので内部の補強が必要ですが、突っ張りタイプと比べて、行える懸垂のパターンが豊富なので良い感じにトレーニングできるようになりました。
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